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始末書と顛末書の違い

この前の続きになるが、始末書と顛末書を使い分ける必要がある。

「顛末書」と「始末書」は、どちらもトラブル、不祥事が発生した場合にその状況や経緯などを客観的に分かりやすくまとめ、会社に報告するための書類だ。
違いは始末書は不祥事の報告とそれに伴う本人の反省を届出するものであり、懲戒処分の一つである。

顛末書は不祥事やトラブルの業務上の具体的な報告。

顛末書は、誰が見ても誤解のないような分かりやすさが求められるので、「いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」の「5W1H」を書くことが求められる。

始末書を書くように、と指示しても「自分の不注意や失敗を認めることになるから書きたくない」と、書くのを拒否する場合もあり得る。

この場合は、始末書提出を拒んだ旨の記録をとった上で、改めて顛末書の提出を指示する。

ポイントは、「顛末書」では「謝罪の文章」は不要であるということだ。

顛末書の提出までも拒んだ場合、業務命令を拒否したものとして、新たな懲戒処分となる。