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労災の話①

事例1

機械器具卸の会社。

死傷病で長期にわたり休んでいる社員の件での相談。

自宅でゴミ出しをしているとき、階段で足を滑らせて足の骨を骨折。全治1カ月の診断だが、休んでもう3カ月目になろうとしているが、復職する気配がない。怪我して他の持病が悪化したのが理由。

本来は真面目であり勤務態度も悪くなかったのに長期休職してからおかしくなった。

どうしたらよいか、という相談。

法律上では労働契約とは、「双務契約」と言われるものである。

労働者は労働を提供する代わりに賃金を対価として受け取るというものが双務契約というもの。

ところが、不慮の事故とはいえ、現状、その労働が提供できないことは契約違反を労働者は行っていることになる。

冷たい言い方だが、会社は慈善事業ではない。相手(労働者)が契約を履行できないときは、契約解除(解雇)しても仕方ないことを説明。

ただ、労働者にも言い分はあろうし、他の労働者への影響も考えなければならない。

人間、3カ月も休めば働く意欲も失せるものである。まずは本人と話し合い、少しでもいいから会社に来るクセをつけさせた方がいい、解雇はいつでもできると説明。

社長は「話してみます。と言うことで終わる。後日、無事に復職したと連絡あり。

事例2

建設業の会社。

入社して半年経つ社員が出社してこない、連絡してもつながらない。

この場合、解雇してもいいんものだろうかと言う相談。

解雇は相手にその意思が伝わらないと無効であることを説明。

つまり、相手に連絡が取れない状況では解雇は無効である。

労働者の自宅に行ったのかと聞くと、行っていないと言う。

以前にも書きましたが、まずは労働者に会うこと。結構、会える。自宅へ行けばいいのだ。

会って解雇通知を渡しても良いが無断欠勤、即、解雇は早計。

まずは話し合うこと。

無断欠勤の理由でもいいし、仕事の考え方でも良い。

ただ、無断欠勤に対する処罰は必要

最低でも始末書は取る必要がある、と説明。

後日、本人とあったと言う連絡があったが、「辞めたい」という気持ちが強いらしく、その場で退職願を書いてもらったらしい。